結論から言います。

『せんせいになれません』は、生徒じゃなくて先生が主役。
そして、その先生がひたすら暴走します。

なのに、読後感は意外と軽い。むしろ笑える。
「こんな学校あったら終わりだろ……」ってツッコミながら読むタイプの4コマです。

せんせいになれません 第一巻 表紙

せんせいになれません(1)

  • 作者:小坂俊史
  • 出版社:竹書房
  • ジャンル:コメディ4コマ
  • 巻数:全11巻(完結)

短くまとめると、この漫画はこう

ダメ教師が、学校で先生をやる。どうなる?

答え:生徒の自主性が伸びます!!

いや、普通は伸びません。伸びないはずです。
でもこの漫画は、先生側があまりにも理不尽すぎて、結果的に生徒が強くなる。そういう笑いです。

どんな話?先生が足りない学校に「ダメ実習生」を投入

学校で先生が急に足りなくなって、小学校がとんでもない判断をします。
教育実習で来ていた「ダメな実習生」2人を、そのまま先生にしてしまう。

ここから地獄みたいな日常が始まります。

先生たちがやりたい放題

  • 省エネ化を極める(授業を手抜き)
  • 暴力教師ムーブ(今の時代だとアウト寄り)
  • 給食を盗み食い
  • 校内で商売
  • 先生同士で掛け麻雀

生徒のこと? 基本、置いてけぼりです。
この割り切りが逆に気持ちいい。主役は先生側。理不尽キャラも先生側に集まっています。

登場人物:濃いのは「先生側」。生徒はやれ役

主人公格はこのへん。

河田一聖(6年2組)
省エネを突き詰めるタイプのダメ教師
池田清(6年1組)
トラブルメーカー系
和泉なな子
保健医ポジションなのに不穏
沢口正子
若手側の濃い人

設定だけ見ても「なぜ先生になれた?」って疑問しか湧かないんですが、そこが面白さの土台です。

1巻の面白さ:キャラの「ダメ方向」が違うから飽きない

1巻は、キャラの性格が積み上がっていく巻です。

河田は授業を小テストで済ませようとしたり、ついにはしゃべるのすらやめて、録音を再生して乗り切ろうとする。
和泉は「とりあえず注射」みたいな雑さを見せる。

同じ“ダメ”でも方向性がバラバラなので、読みやすいし、ツッコミどころも尽きません。

推し回メモ:シュールさがジワる

「歩け!!桃山」
変な生徒・桃山の初登場回。上履きを左右逆に履くだけなのに、後々効いてくるタイプの導入です。

「上映差し止め」
河田が手抜き授業で映画を流そうとして、タイトルの並びが妙に社会派。気づくとクスッとくるやつです。
省エネしたいのに、下準備だけ妙に頑張ってるのがまた謎で笑えます。

「1999」
当時の空気を知ってる人ほど刺さる時代ネタ。分かる人には一発です。

今読むと「危なさ」もある。でも、それが味

正直、今の時代だと描きづらいネタも多いです。

でも、これは現実の学校を描く漫画じゃなくて、理不尽を笑いに変える四コマ。
先生が暴走し、生徒が置いてけぼりになり、それでも日常が回っていく。そのブラックさが、この作品の持ち味だと思います。

まとめ:生徒は置いてけぼり。でも、その置き去りが面白い

普通の学園ものを期待すると、たぶんズレます。
でも「先生側の理不尽ギャグ」を見たいなら、かなり当たり。

まずは1巻。キャラが揃っていく過程だけで、十分笑えます。