短くまとめると

ダメ教師が生徒を気に市内で学校で先生を行うどうなるでしょう?

答え:生徒の自主性が伸びます!!

でいかがでしょう。

1999年から18年間続いた小坂俊史先生の四コマ漫画『せんせいになれません』がついに完結したようなので1巻の感想を!!

と、思い立ったので描こうと1巻を購入

4コマ漫画は学校の先生が急遽足りなくなった小学校が教育実習で来ていたダメな実習生だった2人を先生にすることになる。

やることなすこと、省エネ化をする教師に暴力教師とトラブルメイカー2人が先生として生徒を顧みず、学校で好き放題!!

生徒の給食を盗み食い、校内での商売、先生たちで掛け麻雀と数限りないわがままを繰り広げる。

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【あらすじ】
先生はわがままになるべし!!生徒の顔色うかがうな!大人の都合を優先!給食は当然、先生が一番多く食べる権利がある!!PTAをこわがってはいけない!

【作者】小坂俊史

【出版】竹書房

【ジャンル】コメディ四コマ漫画

【登場人物】
河田一聖 6年2組担当
池田清 6年1組担当
和泉なな子 保健医
沢口正子 家庭科担当
藤田先生 5年2組
節子先生 1年2組
校長
教頭

生徒
桃山 6年1組
田辺 6年2組

 

【感想】

今の時代では描きづらいかもしれない漫画の内容である。
先生は生徒を殴るし、生徒の給食は勝手に賭けに使うという暴挙を行う。

学校には遅刻をするし、寒いと学校に出勤をしない、学校で酒だって飲むのである。

今の時代で1から描くと苦情がきそうな内容である。

ジャンプの『暗殺教室』のようなとんがった作品も世の中に出てきてるので出来ないことはないのかもしれませんが。

この4コマ漫画の主役は生徒ではなく先生たちであり、理不尽なキャラクターは先生側に集まっている。

基本的には生徒はやれ役である。

主人公たちの河田に池田、保健医の資格がない和泉、ボタンを最近とめられるようになった沢口と若い先生がたむろして話を面白くしてくれている。

設定を見るだけでもなぜ先生になれたと疑問しかわかないがそんな濃いキャラクターのおかげで作品が好きな方向へ動いている気がする。

やられ役の生徒だが、その中でも面白い生徒も存在する。その中で異色なキャラが桃山である。

靴を左右逆に履き、プールに入れば水を含んで体積が増え、調子が良ければ30センチ身長が伸びる。

まさに何でもありだ。

彼が出れば、大抵の理不尽なネタを使うことが出来きるよくわからん奴である。

こういった困ったこともネタにできるように幅広い層のキャラクターを準備することで自由に4コマで表現できていると思う。

第1巻なので基本的にはキャラの設定を積み上げられていくことでキャラの性格が段々と見えてくる。

たとえば、保健医である和泉が薬も分からず取りあえず注射をしようとしたり、河田がいかに授業を手抜きをしようと小テストばかりでついにはしゃべるのもやめカセットテープに音声を吹き込んだものを再生して楽をしようとする。

どの先生もダメな先生ながらも方向性の違うダメさをアピールしてくるのでキャラをつかみやすくなっている。

1巻の中で好きな4コマをネタに触れておこう。

P10の「歩け!!桃山」
生徒の中で最も変なキャラである桃山初登場のネタであり、桃山が上履きを左右逆に履くだけである。そのため変なキャラという印象が薄いのだが、出るたびにふしぎな変キャラのイメージが定着していく。

 

P15の「上映差し止め」

手抜きをした河田が映画を借りてそれを編集して社会の授業で流そうとする。
借りたビデオは
「サラ金苦悩時代」
「落ちてゆく女」
「ザ・暗黒街」
という何とも社会派なネタである。社会の授業でビデオをこの順番に流すことの意味を気づいたのは2回目に読んだ時で、気づいたときはシュールなネタに”クス”と笑ってしまった。

しかし、河田は省エネをしたいはずなのにどうしても下準備にはかなり労力を使うのが謎だ。

 

そして「1999」である。

時代のネタなので見ただけでわかる人は少ないかもしれない。当時この漫画を読んでいれば意味の分かるネタであることは間違いないだろう。

授業で、来年にむけてのカレンダーを作成するが生徒たちは池田に7月まででいいといわれるのだ。

このネタはノストラダムスの大予言の1999年7の月を意識したネタであることは間違いないだろう。

 

基本的には4コマ漫画は説明がなくても面白いモノは面白い。
小坂俊史の漫画は面白い、4コマだとどこまでネタを伝えてよいのかが迷うが面白モノは面白い。

 

 

追記

2018年6月27日に11巻で完結しましたが、まさかkindleで同じ日に出るとは1ヶ月ぐらい待つかと思っていた。