大原ことね、神田千晶、二宮鈴。
3人の女子による「ふしぎな研究」を一纏めにした部活、それが「ふしぎ研究部」だ。

廃部の危機を救うため、生贄……もとい新入部員として目をつけられたのは、見るからに人の良さそうな五領大祐だった。
本記事では、記念すべき第1巻(第1話〜第18話)のあらすじと、読んでいて気になった「細かすぎるポイント」を全話解説していく。

 

あつまれ!ふしぎ研究部 第1巻
あつまれ!ふしぎ研究部 第1巻

登場人物紹介

五領 大祐(ごりょう だいすけ)
1年生。人の良さが仇となり入部。催眠術にかかりやすい体質。
大原 ことね(おおはら ことね)
3年生。催眠術研究担当。おっとりしているが、スタイル抜群。
神田 千晶(かんだ ちあき)
2年生。マジック研究担当。力技と気合で手品を成功させる。
二宮 鈴(にのみや すず)
1年生。オカルト研究担当。呪いのアイテム収集家。
高浜 麗子(たかはま れいこ)
2年生。風紀委員。不潔なことが許せないが、脳内は妄想をしてる。

第1巻 全話感想とあらすじ

第1話 「ようこそふしぎ研究部へ」

大祐が部活選びに迷っているところに強制入部させられ、「催眠術にかかりやすい」という嬉しくない才能が開花する話。

【ここが気になる】
部室である倉庫の壁。『クマ注意』『ベンチ』『藁人形』『火の用心』と描かれている。
後に藁人形やクマが登場することから、これは今後の伏線なのかもしれない。
あと、3人の決めポーズ時のスカートの影が不自然すぎる。重力仕事しろ。

第2話 「存在意義のふしぎ」

自分のポジションが「3人の実験台」であることに気づく大祐。しかし、ことねの催眠術で逃げ道を塞がれる。

【ここが気になる】
ことねが白衣を脱ぐシーン。ブラのラインや胸周りの影、そして「たゆん」という擬音。
大祐の視線がどこに向いているか、読者に強制的に分からせる演出がすごい。

第3話 「同化のふしぎ」

大祐が藁人形と同化させられる回。人形が千切れたためか、大祐の腹に謎の痣ができるが、誰も実験を止めないホラー。

【ここが気になる】
ことねとのラッキースケベ発生。大祐の「催眠術へのかかりやすさ(耐性のなさ)」が決定づけられた重要な回。

第4話 「心の壁のふしぎ」

学習能力を上げようとしたはずが、なぜか大祐が全裸になりかける。

【ここが気になる】
背景や小物はかなり省略されている作画なのに、「5円玉」だけ異常に描き込まれている。
この話の中で一番魂が込められた作画は間違いなく5円玉だ。

第5話 「透視のふしぎ」

神経衰弱で透視実験を行うも、大祐の目には「3人が裸に見える」という男の夢のような展開に。

【ここが気になる】
透視視点では服が消えているが、首元の影があまりに不自然に残っているため、裸というより「肌色の全身タイツ」を着ているように見えてしまうのが惜しい。

第6話 「ハトのふしぎ」

千晶が野生のハトを捕まえて手品をしようとする。

【ここが気になる】
ハトもいいが、蛇口の絵がやけに上手い。

第7話 「やる気のふしぎ」

大祐の逃げ腰な行動が、なぜか「やる気がある」とポジティブに勘違いされる話。

第8話 「夜の学校のふしぎ」

鈴のオカルト実験で夜の学校へ。怪奇現象は起きないが、懐中電灯の電池が切れる。

【ここが気になる】
ことねが恐怖体験を「トランス状態のせい」と科学的に(?)片付ける時の、眼球の描き方が独特。彼女なりの防衛本能なのだろうか。

第9話 「風紀のふしぎ」

眼鏡、三つ編み、風紀委員。そして「むっつりスケベ」というコメディの王道キャラ、高浜麗子が登場。

【ここが気になる】
登場シーンで眼鏡を直しながら胸を強調するポーズ。
「私は真面目だけどエロ枠です」という自己紹介が完璧すぎる。

第10話 「透明のふしぎ」

大祐から3人が透明に見える催眠術。透明人間(物理)ではなく、あくまで認知を歪めているだけなので、殴られれば痛い。

【ここが気になる】
命にかかわる呪いのアイテムを付けられても平然としている大祐。
彼が心の中では「オカルトなんて信じていない」と思っている証拠かもしれない。

第11話 「松子のふしぎ」

大祐が催眠術で、恐怖の日本人形「松子」を愛でさせられる。

第12話 「不健全のふしぎ」

妄想風紀委員・麗子が遅刻。校門での持ち物チェックが「自分が妄想できるかどうか」で判断される無法地帯。

第13話 「気合いのふしぎ」

千晶の「気合いで成功させる手品(物理破壊)」の被害を防ぐため、大祐がちゃんとした手品を覚える。

【ここが気になる】
作中でたぶん初めてスマホが登場する。

第14話 「購買のふしぎ」

3人がそれぞれの「ふしぎ能力」を悪用(?)して、激戦の購買パンを勝ち取る。

第15話 「5円玉のふしぎ」

大祐がことねに逆催眠術をかけようとするが、結局遊ばれて終わる。

【ここが気になる】
またしても5円玉の作画が凄まじい。背景もしっかり描かれているレア回。

第16話 「退部のふしぎ」

麗子に「部活を辞めろ」と迫られるが、大祐は適当なことを言って追い返す。
なんだかんだで、彼もこの部活に居心地の良さを感じ始めている。

第17話 「大祐不在のふしぎ」

退部勧告の次の回で「大祐が来ない」というネタを持ってくる構成の妙。

【ここが気になる】
千晶の後ろのロッカー、一つだけお札がベタベタ貼られている。
呪いのアイテムが厳重(適当?)に管理されていることが分かる。

第18話 「傘のふしぎ」

大祐の人の良さと、間の悪さが炸裂する回。

【ここが気になる】
部室前に傘を置いたタイミングや、濡れずに校舎から移動してきたルートが謎。
これこそが「ふしぎ研究部」最大のふしぎかもしれない。

まとめ

こうして1話ずつ振り返ると、ドタバタコメディの中にも、作者の「フェチ」や「こだわり」が細部に宿っていることが分かる。
特に5円玉への執着は一体何なのだろうか。

ストーリーを追うだけでなく、背景の小ネタを探しながら読むのも、本作の正しい楽しみ方と言えるだろう。