ガッチマンさんといえば、ホラーゲーム配信を中心に活躍する人気YouTuberであり、最近ではVTuberとしても活動の幅を広げている大物ゲーム実況者です。

今回ご紹介するのは、そんな彼の活動の裏側を奥様であるトラちんさんが描いたコミックエッセイ、『パパはゲーム実況者』
YouTubeが今ほど主流になる前、ニコニコ生放送時代の「ゲーム実況」の裏側と、意外な苦労が詰まった一冊です。

パパはゲーム実況者 表紙

パパはゲーム実況者 ガッチマンの愉快で平穏な日々

  • 著者:トラちん, ガッチマン
  • 出版社:KADOKAWA(メディアファクトリーのコミックエッセイ)
  • 発売年:2016年

この記事の要点

  • 「ゲーム実況」という職業が確立される前の、黎明期の裏側がわかる
  • メーカー案件での「おっぱい」要望に対するガッチマンの奇策とは?
  • レトルトさんとの対談でわかる、対照的な二人のゲームスタイル

「おっぱい」をどう見せる?メーカー案件の無茶振り

漫画の冒頭では、メーカーとの打ち合わせでのエピソードが描かれています。
ガッチマンさんが担当者に「ゲームのどこをアピールしたいか?」と尋ねたところ、返ってきた答えはまさかの即答で「おっぱい」

しかも「どんな番組構成がいいか?」と聞いても「特にありません(お任せします)」という、クリエイター泣かせの丸投げ状態!

この「おっぱい」をいかに魅力的に見せるか。ガッチマンさんは自宅で実況プレイをしながら「おっぱいってどうすれば見たくなるのか……」とブツブツ呟き、奥さんに危うい誤解を与えながらも真剣に試行錯誤します。
最終的に彼が導き出した結論は、まさかの「自らコスプレをして番組に出る」ことでした。

「ゲーム実況」が仕事になるまでの道のり

本書では、爆笑エピソードだけでなく、当時のリアルな苦労話も描かれています。

  • 企画のために必死にゲームをクリアして予習したのに、直前で企画自体がキャンセルになる
  • 最初から順風満帆だったわけではなく、退職金を切り崩して生活していた時期があった

まだ世の中に「ゲーム配信者」という職業が認められていなかった時代。
ニコニコ生放送の公式番組MCなどが主な収入源だった頃のヒリヒリするような焦燥感と、それを乗り越えてきた努力。黎明期から第一線を走り続けてきた彼だからこそ語れる「仕事としての大変さ」が伝わってきます。

特別対談:ガッチマン×レトルト

本書のもう一つの見どころが、4回にわたって収録されている特別対談「ガッチマン×レトルトまったり語らせて!」です。

二人の会話はとりとめがないものの、だからこそ仲の良さが伝わってきます。
例えば「職業病は?」という話題では、ガッチマンさんが「街中のどんなモノでも武器に見える」と回答。まるで小学生のゲーム好き男子のような会話を繰り広げており、思わず笑ってしまいます。

対照的な二人のゲームスタイル

対談では、二人のスタンスの違いも浮き彫りになります。

  • ガッチマン:「昼間のゲームは仕事」。プライベートで楽しむゲームは深夜にこっそりやる。
  • レトルト:プライベートのゲームも昼間に楽しむ。

ビジネスとして割り切るガッチマンさんと、生活の一部として楽しむレトルトさん。それぞれの個性やプロ意識の違いが垣間見える、ファン必見の対談になっています。

目次・エピソード一覧

▼ 収録エピソード・目次(クリックで展開)
  • プロローグ
  • 登場人物紹介
  • 第1章: 夫がゲーム実況者やってます
  • COLUMN「ゲーム実況」というお仕事のヒ・ミ・ツ
    • 特別対談 PART1 ガッチマン×レトルトまったり語らせて!
  • 第2章: ガッチさんの仕事現場をのぞいてみると
    • 特別対談 PART2
  • 第3章: イベント、実況 …… ガッチマンさんの晴れ舞台
    • 特別対談 PART3
  • 第4章: ガッチさんの知られざる生態
    • 特別対談 PART4
  • 第5章: ガッチさんと家族 平穏な日々
  • エピローグ