地震、台風、パンデミック。
「備えなきゃ」とは思っていても、防災マニュアルやハザードマップを読むのは面倒くさい。
そんなあなたにオススメしたいのが、マンガで読む防災です。
今回紹介するのは、氷川へきる先生の『ぷれっぱ!』。
『ぱにぽに』でおなじみのカオスなギャグセンスと、ガチな防災知識が融合した、笑って学べる一冊です。
(※ぷれっぱ!Rとしてキャラクター設定が追加されているのが出ています。)

この記事の要点
- タイトルは「プレッパー(世紀末に備える人々)」が由来
- 作者はギャグ漫画の名手・氷川へきる。絵が可愛く読みやすい
- 中身はガチ。備蓄リストやハザードマップの見方もしっかり解説
ぷれっぱ!(ぷれっぱ!R)
- 作者:氷川へきる
- 掲載誌:電撃だいおうじ(全1巻)
- ジャンル:防災・女子高生・日常
そもそも「プレッパー」って何?
タイトルの『ぷれっぱ!』は、「プレッパー(Prepper)」から来ています。
これは、戦争や核攻撃、文明崩壊などの「世紀末」に備えて準備(Prepare)する人々のこと。
アメリカには数百万人のプレッパーがいると言われています。
分かりやすい例で言うと、映画『ターミネーター2』で、主人公たちが武器を取りに向かったサラ・コナーの知人たち。
彼らのように、広大な土地にシェルターを作り、食料や武器を備蓄し、何があっても生き残ろうとする人々。それがプレッパーです。
日本では「怪しい人」と思われがちですが、災害大国の日本こそ、この精神(備え)が必要なのかもしれません。
どんな漫画? 女子高生×防災部
そんなガチな思想を、ゆるい女子高生たちの日常に落とし込んだのが本作です。
登場人物
- 瀬戸まりも(1年):ごく普通の生徒。防災部に入らされ、サバイバル知識を叩き込まれる。
- 風祭いろは(2年):防災部部長。防災部の皮をかぶったガチのプレッパー。部室を秘密基地化している。
部室には非常食やサバイバルグッズが完備。
「防災部」という名のシェルターで、世紀末(災害)に備える彼女たちの日常を描きます。
感想:ギャグと学習のバランスが絶妙
氷川へきる作品といえば、シュールで勢いのあるギャグ。
ですが本作は、「学習マンガ」としての側面がかなり強いです。
比率で言うと、前半は「ギャグ 6:勉強 4」。
災害時の生活必需品リスト、非常持ち出し袋の中身、ハザードマップの確認方法など、かなり真面目な情報が盛り込まれています。
チェックシートまで付いているので、読み終わった後に「我が家の備え」を見直したくなります。
後半は氷川節が炸裂
5話あたりからは勉強要素が少し減り、キャラクター同士の掛け合いや面白さが加速してスイスイ読めます。
個人的には、もっと「宇宙人が攻めてきた!」とか「イルカが攻めてきたぞ!」くらいの氷川へきる全開の展開も見てみたかったですが、防災入門としてはこのバランスが正解だったのかもしれません。
子供の「防災入門」に最適
正直、大人が『東京防災』のようなマニュアルを読むのはしんどい。
でも、漫画なら読めます。
『マンガ日本の歴史』を読んで歴史好きになる子供がいるように、
「まず漫画で防災に触れる」というのは、教育として非常に有効です。
小学3年生くらいのお子さんがいれば、家に置いておくだけで勝手に読んでくれるはず。
「ねえ、うちの備蓄ってどうなってるの?」と聞かれたら、この漫画の勝ちです。
まとめ:備えあれば憂いなし
平成から令和にかけて、災害は「もしも」ではなく「いつか必ず来るもの」になりました。
テレビのニュースを他人事として見るのではなく、自分事として捉えるための第一歩。
『ぷれっぱ!』は、堅苦しい防災へのハードルを、ギャグと萌えで下げてくれる良書です。
🎬 作中で登場する映画ネタ
第5話で3人が話している映画は、どれも「備えること」や「シェルター」に関連する名作(迷作?)です。
- 『テイク・シェルター』(巨大嵐の悪夢に怯えてシェルターを作る男の話)
- 『10 クローバーフィールド・レーン』(密室シェルター・サスペンス)
- 『101日』(テレビの隔離生活系なのだけ、外の世界では世界大戦)





