最近、韓国の福島の食材の拒否、自主避難をされていた人々の支援を打ち切りというニュースで騒ぎになっていた原因である放射線

危険で怖いものということだけは知っている気がするだけで、実は何も知らない放射線の知識不足を少しでも解消したいとkindleなどで無料配布している本が『放射線のホント』

30ページとコンパクトに伝えたい内容がまとまり、多くのページが絵なので実質的には20ページほどが放射線や日本の放射線への取り組み、そして今の福島の状況についてのパンフレットです。

放射線のホント
放射線のホント

Amazonのkindleから消えていました。
なので復興庁のPDFのリンクをです。

どんなことから書いてあるか?

・放射線は電磁線の波の長さが短いものが放射線と呼ばれるもので地球上のどこにでもあるからに0はできないといった放射線の科学的な知識から始まります。

・日本人が普通に生きていると浴びる放射線の量

・放射線が子供、これからの子供には影響があるのか?

・事故後の状況

・今の福島は国連科学委員会の報告書では影響の心配がないといった評価を貰っている。

世界との比較

チェルノブイリの事故との違いの比較が書かれいます。
福島の放射線の状況は今は他の地域とは大差ないと

ソウルは0.12マイクロシーベルト
パリは0.04マイクロシーベルト
東京は0.04マイクロシーベルト
いわきは0.07マイクロシーベルト

ほかの地域との大差はないんですよ!ことが記されてありますが、実際のところ今も(2019年)この『放射線のホント』に載っている場所とは違う福島の地域の放射線は2.0マイクロシーベルトという地域も普通にあったりするので福島のいくつかの地域の放射線の状況を伝えるのなら高い場所も記すべきで「この本が都合の良い情報だけを載せている!!」といわれても仕方がない。

ちなみに、
健康診断のX線検査で受ける放射線量は0.2~5ミリシーベルト
放射線業務従事者が1年に受けてよい放射線量10ミリシーベルト

この情報でどう判断するのかは読んだ人の判断次第ですが、この本では多くの情報が載っていません。大切なことは自分で調べないといけませんが、思想の問題なのか情報サイトごとにかなり都合の良い数字を使って説明をしてきますのでいくつかの情報を見比べて調べてみてください。

最後に

『放射線のホント』の終わりは

避難指示地域が2.7%まで縮小され、
”福島県では190万人が普通に暮らしています。ふるさとに帰った人たちも日常の暮らしが戻りつつあります。”

いう文章で締めくくられています。

少し前に避難している人が10万人いるといわれ自主避難者への援助を打ち切りあと8万人になったというニュースを見たことがあります。そして地震災害前には福島県には202万人の人口がいました。

福島県のホームページでは平成31年3月1日福島県の推計人口は1,855,265人となっています。

福島県の推計人口 (福島県現住人口調査結果)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/11045b/15846.html

ざっくり186万人ですね。

残念ながら地方の人口はどの県も右肩下がりなので仕方がないですがさすがに急激な落ち込みを見ると被害にあわれた人たちがふるさとに帰って昔の生活を取り戻せたとは考えるのは難しいと思うのは私だけでしょうか。

この本は平成30年3月制作です。

1年で5万人も減ったのか!!

となってしまうので都合のいい情報の寄せ集めといわれても仕方がない『放射線のホント』ですが、内容には忖度も大きな改ざんもないと信じて読めば知識の足しにはなるのではないでしょうか。

読むのに5分もかからないわりに情報量は多い本です。

気を付ける点は数字が多少、信じられないことぐらいでしょうか