KindleUnlimitedで読める漫画であるICHIGAINさんの「雛野さんは友達です…?」
ラブコメ一歩手前の寸止めのような漫画。
金髪ショートヘアで世間で言う上位グループの遊ぶの大好きな女子高生・雛野さんと、男友達のような付き合いをするゲーム大好き男子高校生・唐木くん。
付き合っているのかいないのかわからない微妙な距離を踏み込んだり踏み込まなかったりとまわりの人たちからみたら付き合っているだろといわれてもおかしくはない関係の雛野さんと唐木くんのコメディ。
学生時代に自分たちとは別のグループで最後まで交わらなかった人たちがいたはず。そんな同じクラスだけど名前も微妙にうろ覚えな人との友達?のような関係になっていく。
1巻で終わりのようですが二人の距離の詰め方をとてもうまく描いいる。普段パリピに属している友達たちと過ごしている雛野さんが珍しく一人で帰ることになって、そこへちょうど出くわした唐木くんを誘って遊びに行く。
男子としかつるまないゲーム好きの唐木くんは唐突な雛野さんから特に理由もなく誘われ距離をつかめず、相手との距離を必死につかもうとしているところへ、雛野さんは唐木くんに対して普段の友達と同じ距離で接してくる。
例えば遊びに行ったゲームセンターでゲームをやっているときは気にならないけれどもゲームが終わった瞬間から雛野さんとの距離を測ろうとする唐木くん。
そんなことはお構いなしに雛野さんは上着を脱いで預けてくるから同級生の女の子の上着のぬくもりにいっぱいいっぱいになる唐木くん。
雛野さんの距離感を気にしない行動に翻弄される唐木くん、漫画を読んでいる時に同級生目線で読んでいるとはよ付き合えとツッコミつつ読むと楽しい。
気に入ったシーンとしてゲームセンターでガンシューティングをする雛野さん。
右肩を前に突き出して銃を突き出している姿かっこよさを優先シているかと思えば銃と的とのズレを無くすために右目を閉じて左目だけで見ているのはガンシューティングゲームをやったことがある人しかわからない細かい構図。
この絵を見た時に銃口に視線が行きそのまま、雛野さんの顔、左目へと視線が動き、そしてそのまま下へと視線移動が起きるようになっているので良くできているな。