大人と子供のための図鑑!貴方が立っている地面の中の世界、水の中の世界の図鑑、貴方が大人になるまで1度は疑問に思った地面下や水の中の不思議が可愛らしい絵で分かりやすく描かれているんです。ほとんどが図絵で説明してくれており、補足として簡単な解説が描かれている。

貴方は不思議に思ったことがあるのでは木の根は地中のどれだけ深く伸びているの?恐竜の骨はどうして化石になっているの?こんな大きな話ばかりじゃありません。アリの巣の中はどうなっちるのか、キツネの巣の謎なんてものも描かれているんです。

地面の下だけじゃありませんよ。水の中も負けてはいません。船や魚がどうやって沈んで浮かぶの?海に沈んだタイタニック号はどうっているの?光も届かぬ深海の世界を可愛い絵で描かれています。テレビや生活のなかで疑問に思う地面と水の中の世界が108ページというボリューム、さらに図鑑はほぼ全ての漢字にルビがあるので子供も楽しめる!!

図鑑を開けば、不思議な土の中と水の中の世界を可愛らしい絵が貴方知らない世界を教えてくれるはず。

地中と水の中の図絵と聞くと一体何が載ってるのと不思議に思ってでしょう。地下の図絵はアリより小さい微生物から始まり段階を経て少しずつ大きなモノへと視点が変化していきラストは地球の中心の図絵へと展開するんです。

その中には、あなたが興味を持つ図絵や持てない図絵もあるでしょう。でも子供のころに不思議に思ったけれどそのまま不思議を解決せずに通り過ぎた謎をアンダーアース・アンダーウォーターの図絵で答えが出てくるかもしれません。

図絵が段々と対象を大きなモノへと移っていく間には、私たち生活で身近だけど知らない水道管や電気ケーブルなんてインフラの身近なことにも触れています。

例えば世界で一番深い地下鉄は?
答えは朝鮮民主市議人民共和国、北朝鮮の事ですね。どうやら平壌にある地下鉄が地下110mも深い場所にあることが図絵で描かれています。そのページには最も利用されている地下鉄は?とか最も古い地下鉄は?など興味惹かれる内容が押さえています。

この中から特に凄いと思っていたことを取り上げてみましょう。

恐竜の化石はどうやってできるのか?
子供のころから謎でした、なんとなく死んだ恐竜に土が掛って自然とできるんだと思っていたんです。でもホントはどうだったかというと死んだ恐竜の上に土が掛り、骨以外の柔らかいモノは分解されて骨だけ残るんです。ここから先は骨の構造を知らないとわからない、実は骨はスポンジ状で骨に空いている小さな穴に砂や土の粒子が入っていくと岩へと変化していきます!!

いや、子供のころから勝手な想像で骨に圧力がかかってできるんだと思っていたけどどうやらそうじゃない、ビックリです。このページで5分ぐらい止まって見ていた気がします。それぐらい衝撃でした。

このページの以降も洞窟や鉱山なんてものにも興味があるけれども人類が開けた「ものすごく深い穴」はこの本もっとも凄く夢がある。ロシアの最北端で地球の内部に向けて地面に穴を掘って掘って掘り進んでいきました。22年も1970年から1992年の22年ですよ。

ビックリですよ。

こんな途方もないことしてることをしてることに、人類の挑戦

すげーーーーー!!!

実際どれぐらい深く掘れたかはなんと12.262m、大体12kmですよ。
普通に考えると大したことがないように思えるけれども地面に12kmも深い穴が開いていることをイメージしてみてください。これは途方もないです。石を落としても石が落ちた音なんて返ってこないんじゃないかな?(たぶん

もちろん、深く掘っただけじゃありません。ドリルの先端に岩石を標本にする機能があって削っていった地面の中の岩を回収して古い岩の標本が作られたんです。

岩の古さは27億年前の岩が見つかっています。地球に生物が生まれるより前の岩、凄いのか凄くないのかわからない岩だけれども、この岩の標本をつくるためにはドリルを一度地上に上げなくてはいけないために、ちょっと掘ってはドリルを地上に上げて掘っては上げての繰り返し、気の遠くなるような作業を22年か続けられた。

科学者が予想したよりも地底の温度は180℃にも達しドリルが持たないために計画が終了してしまうという悲しい結果になりましたが、この時の岩の標本が地球の構造をより詳しく解明してくれました。

地球の歴史を解き明かすというなんとも夢のある話じゃないですか。

地中の世界の話で盛り上がってしまいましたが、水の中の世界も面白いですよ。

特に面白かったのは、むかしの潜水服のページがオススメ。人はなぜ水の中にも潜りたいのかまでは分かりませんが、図絵に載っている物で1715年という300年も前の潜水服なんてものも描かれ、1980年代まで使われていた潜水服がズラリ載っています。これが奇抜で面白い潜水服だけど見ても樽に見えたり、ロボットにしか見えなかったりとクスリと笑ってしまいます。

もっとも面白いのが深海の生物や地形ではないでしょうか。

地上とは違う光の届かない世界、酸素も殆どなく凄まじい水圧の世界で独自の進化を遂げて生きる不思議な生物たち、光ったり自分よりも大きな生物を丸呑みしたりと奇妙な形をした生物たち、『失われた都市』と呼ばれる石灰の柱が立つ不思議な空間を作り出す水の中で黒煙を吐きだすチムニー、そして最後は世界で最も深い場所に行った人間

図絵には簡単な説。でも魅力的な絵がその世界を想像させます。世界の底まで下りた絵はそのまま見入ってしまいます。地球の真ん中にある核はどんな金属なんだろうと不思議がとまりません。

大人が読んだら楽しめる。もちろん子供が見ても絵だけで楽しめるでしょ。もっと楽しみたいなら大人と子供で一緒に見ればもっと楽しめます。

アンダーアース・アンダーウォーター: 地中・水中図絵


ミジェリンスカ,アレクサンドラ、 ミジェリンスキ,ダニエル (著)
徳間書店
大人と子供のための図鑑!地面と水の中の世界の図鑑、1度は疑問を可愛らしい絵で分かりやすく教えてくれます