結論から言います。
この本は「アイデアは才能ではなく手順で増やせる」とハッキリ言い切る名著です。

要するに、アイデアは「ひらめき」ではなく工程管理
読むのに1時間程度なのに、やることが具体化します。

アイデアのつくり方 表紙
アイデアのつくり方 表紙

この記事の要点

  • 『アイデアのつくり方』は発想を5工程に分解してくれる
  • 「散歩でひらめく」は第4工程。前半(1〜3工程)が薄いと形にならない
  • 古いのに読まれ続ける理由は、新技ではなく手順を渡してくるから

アイデアのつくり方

  • 著者:ジェームス・W・ヤング
  • 訳:今井茂雄
  • 出版:CCCメディアハウス
  • ボリューム:約100ページ(解説・あとがき含む)

なぜ今も読まれているのか:薄いのに効く

発売から長い時間が経っても手に入る。ここがまず異常です。
でも理由はシンプルで、発想を「再現できる手順」に落としているから。

結局、アイデアで詰まる人の多くは「才能がない」よりも、
工程のどこかが抜けているだけなんですよね。

「どの本にも書いてある」のに、なぜ差が出る?

発想本でよく見る言葉があります。

  • インプットしろ
  • 寝かせろ
  • 散歩しろ
  • 書き出せ

全部、正しい。
ただし断片のままだと効きにくいんです。

この本が強いのは、それらを順番のある「工程」として並べて、迷いを潰してくる点です。
つまり「新しさ」ではなく、正しい順でやることを徹底させてくる。

刺さるのは第4工程:ひらめきは“結果”

風呂、トイレ、単純作業中。
ふと良いアイデアが浮かぶ瞬間ってあります。

でも、だいたい消える。
メモできない。戻れない。形にならない。

ここで痛い結論が出ます。
ひらめきが弱いんじゃなくて、第1〜第3工程が薄いから育たない。

要するに、第4工程(ユーレカ)は派手だけど結果
前半が薄いと、出ても弱い。ここが本書のいちばん実用的なところです。

5つの工程(ここが“答え”)

この本が言うアイデアの作り方は、以下の5段階です。
つまり、「集めて、混ぜて、寝かせて、出たら鍛える」

第1:資料集め(課題の資料+一般知識)

まず材料。テーマ直球の資料だけでなく、雑多な知識も貯める。
ここが薄いと、そもそも組み合わせが起きません。

第2:資料に手を加える(組み合わせる)

並べ替える、対比する、共通点を探す。
「関係なさそう」を無理にでも接続する作業です。

第3:孵化(寝かせる)

意識的に考えるのをやめる。
無意識に任せる時間を作る。ここがないと第4工程が来ません。

第4:誕生(ユーレカの瞬間)

ふと出る。散歩や移動中、お風呂で起きやすい。
ただし、ここだけ狙っても当たりません。前半の仕込みが命です。

第5:具体化(現実に合わせて鍛える)

使える形に直す。伝わる形に落とす。
アイデアはここで“商品”になります。

こんな人に刺さる

  • 思いつくのに、形にできない
  • メモすると急にしょぼくなる
  • 発想本を読んでも続かなかった
  • 企画・記事ネタが枯れるのが怖い

精神論ではなく、工程で殴ってくるのがこの本の良さです。
だから凡人ほど助かる。

目次

  • 第1:資料集め
  • 第2:資料に手を加えること
  • 第3:孵化段階(無意識に任せる)
  • 第4:アイデアの誕生(ユーレカ)
  • 第5:具体化・展開(現実に合わせる)

まとめ:才能がないんじゃない。工程が抜けてるだけ

『アイデアのつくり方』は、読後に「自分にもできる」に着地します。
しかも理由が、気合じゃなく手順だから強い。

アイデアが出ないときは、自分を責める前に工程を点検する。
この姿勢を1時間で手に入れられる。
だからこの本は、古いのに残り続けるんだと思います。

 

あわせて読みたい!


日記が続かない人へ。「何を書けばいいかわからない」がなくなる、お手本&書き方ガイド本まとめ


アイデアは“工程”でも、回すには「書ける型」が必要になります。ネタ切れ不安を薄くして、毎日のアウトプットを続けるための入口です。


『世界が終わったあとの漫画家と編集者』感想|静かな終末を描く1巻完結の傑作


アイデアを“作業”として回すほど、心が乾く夜があります。そんな時に、創作の火種をそっと戻してくれる会話劇です。